レストレスレッグス症候群の治療薬
レストレスレッグス症候群になるといてもたってもいられなくなり、薬に頼りたくなります。
鉄分不足ということから、鉄分のサプリで補うことも可能ですが、症状が酷いと即効性のある薬に頼りたくなります。
では一般的なレストレスレッグス症候群の治療薬はどういうものがあるのでしょうか?
主に以下の2つの種類があります。
・ドーパミン作動薬
・抗てんかん薬
レストレスレッグス症候群の治療薬:ドーパミン作動薬
原因の一つとして、脳の神経物質であるドーパミンの乱れと紹介しました。
そのドーパミンが減少するとなる病気のパーキンソン病の治療薬が有効といわれています。
ドーパミンの作動薬には現状6種類あり、そのうち2種類がレストレスレッグス症候群の治療薬として使われています。
プラミペキソール
これまで日本では健康保険で処方できる薬がありませんでしたが、日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社の「ビ・シフロール錠(プラミペキソール)」がレストレスレッグス症候群の治療に使えるようになりました。
レストレスレッグス症候群の患者の約8割に有効だったという研究データが報告されています。
ロチゴチン
2013年2月に日本初の貼るパーキンソン病治療薬としてロチゴチン(商品名:ニュープロパッチ)が発売されました。パーキンソン病の薬として発売されましたが、レストレスレッグス症候群の治療薬としても処方されています。最大の特徴は、従来薬とは異なり、貼り薬であることです。皮膚から徐々に吸収されますので、24時間,持続的な薬剤供給が可能なので日中にも症状がでる人に効果的です。
レストレスレッグス症候群の治療薬:抗てんかん薬
一般的に抗てんかん薬は、「てんかん」の薬物療法に使用されますが、レストレスレッグス症候群の治療薬としても処方されます。
主な抗てんかん薬を紹介します。
- フェニトイン(PHT)アレビアチン、ヒダントール、フェニトインなど
- カルバマゼピン(CBZ)テグレトール、テレスミン、レキシンなど
- フェノバルビタール(PB)フェノバール、フェノバルビタール、ワコビタールなど
- プリミドン(PRM)プリミドン
- ゾニザミド(ZNS)エクセグラン、エクセミド
- バルプロ酸ナトリウム(VPA)デパケン、セレニカ、バレリン、セレブなど
- エトスクシミド(ESM)エピレオプチマル、ザロンチン
- ジアゼパム(DZP)ホリゾン、セルシン、ダイアップなど
- ニトラゼパム(NZP)ベンザリン、ネルボンなど
- クロナゼパム(CZP)リボトリール、ランドセン
- クロバザム(CLB)マイスタン
- ガバペンチン(GBP)ガバペン
- トピラマート(TPM)トピナ
- ラモトリギン(LTG)ラミクタール
- レベチラセタム(LEV)イーケプラ
- アセタゾラミド(AZA)ダイアモックス
- スルチアム(SLM)オスポロット
- スチリペントール(STP)ディアコミット
- ルフィナミド(RFN)イノベロン
この中で、「ガバペンチン」という抗てんかん薬を胃腸から吸収されやすく、効き目も持続するよう改良した錠剤にした「ガバペンチンエナカルビル」を商法されるケースが多いようです。
ドーパミン作動薬に比べて不眠も解消されやすく、症状促進減少はほとんどみられませんが、効果は薄いようです。
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