レストレスレッグス症候群を発症する人の数はどのくらいかご存知ですか?
実は、日本では人口の約2〜5%(20〜50人に1人)に存在すると推定されています。だいたい学校のクラスで言うと一クラスに1人いるかいないかといったところでしょうか。
原因の一つとして考えられている鉄分不足、これに伴って、鉄分が不足しがちな女性の方が男性よりなりやすいという結果が出ています。男女比率は1:1.5ぐらい。5人患者さんがいたら、男性が2人、女性が3人という割合ですね。
また、この病気はどの年代でも発症しますが、40歳代から増加し、60〜70歳代が多い傾向にあるようです。
だからといって若い人が発症しないというわけでもないため、学生さんが発症すると学校の授業に集中できないなど影響が出てしまう可能性があります

 

妊婦さんがなりやすい

鉄分不足で女性がなりやすいとお伝えしましたが、女性は女性でも、妊婦さんはもっとレストレスレッグス症候群になりやすいのです。
妊婦さんは、胎児のために、たくさんの鉄分を必要とします。妊婦検診でも鉄分不足を気にしてたくさんの検査を行うくらいです。鉄分が不足すると、鉄剤を処方されます。
つまり、妊婦さんは鉄分不足が起きやすい=レストレスレッグス症候群になりやすいということになります。
実際知り合いの妊婦さんも発症したとお聞きしました。
(妊娠後期、特に出産の2、3か月前の妊婦の約20パーセントにむずむず脚症候群がみられるとのデータもあります)

 

この症候群になったら貧血にも気を付けてくださいね。鉄分不足が原因の一つですから。逆に貧血になったらレストレスレッグス症候群になる可能性もあるのでこちらも注意が必要です。